資料・スライドは、ビジネスにおける様々なシーンで利用されています。Questが提供するインタビュー・アンケートサービスでも、成果物としてパワーポイントを始めとした資料を納品しています。本記事を含む「資料の作り方とデザイン」コラムシリーズでは、コンサルティング業界におけるスライド作成術を参考にしながら効率的に明快なスライドを作成する方法を紹介します。 まず、本記事では資料作成・デザインにおける全体像をみていきましょう。
スライドの作成は、主に以下の3つのフローに沿って行われます。当たり前のように思える方も多いかとは思いますが、意外と忘れがちなので常に業務の中で振り返ってみるといいかもしれません。
このプロセスでは、スライドの全体構成を構造化して文章化することを目的とします。新卒・中途含めて戦略コンサル業務に初めて従事する方の9割以上が、このステップを飛ばしてしまう傾向があります。いきなり分析を始めて、「結局何が言いたいのか?」を聞かれて答えられないことがないよう、まずは「何を言いたいのか」を明確にするプロセスを必ず考えるようにしましょう。
因みに、「サマリースライド」と記載しましたが、「サマリーワード」でも問題ありません。一部のコンサルタントはOutlookを利用してそのままメールをしたり、テキストエディタを利用したりしています。未だに秀丸のようなソフトを利用している方も少ないですが見かけることがあります。
ステップ1のサマリースライド作成が完了した後は各スライドの構成を考えます。このプロセスでは、全体構成の内容をスライド上で適切に表現することを目的としています。詳細の記事ではスライドにおいて必ず記載されていなければならない要素や、適切なレイアウトとはどのようなものかについて触れていきます。
全体の構成に従ってスライドの構成を作成した後は、個別のスライドを作成していきます。今回のコラムシリーズでは、個別のスライドで陥りがちなミスについて「最終チェック」の形式で説明していきます。完成したスライドを誰かに見せる前に、自分で最低限チェックできる項目について記載をしているので作成したスライドの最終確認に活用してみてください。