ここまでで、全体構成の作成から各スライド構成の決定方法までを確認しました。本記事では、各種分析を実施した後の最終化における見直しのポイントを記載します。
•ブレットがMECE(前述)であることを意識する
•また、基本的にサブブレットは多くとも4つとし、5つのサブブレットがある場合は括る
•サブブレットがその上の構造のブレットをサポートする
•制限がある=読みやすい文章を生むことを理解する(例:俳句、ツイッター)
•変な場所での折返しは文章を縮める努力をする(例:「短縮する」は4文字だが、「縮める」は3文字で一字削減可)
•文章は韻を踏むように構成する(例:体現止め v.s. 動詞。本当は体現止めが短いため最も好ましい)
•一緒の色=一緒のカテゴリー
•赤・黄色は強調色なので、乱用には注意
•むやみやたらに色々な色を使わない ※昔の某コンサル企業は青だけでやってました
•同じ形(■、●、等)は同じカテゴリー
•奇抜な形は乱用しない
•スライドを含めた図形や文章は左上から左下に目が動くため、より見てほしいものは左上に配置
•スライドはタイトル➡メッセージ➡ボディーのタテ・ヨコの軸➡中身、の準で見るためその順に重要なものを記載※ 極端な話タイトルとメッセージだけ読めば80%分かることが大事
•グラフの並び順、テーブルのタイトルの並び順には意味があると分かりやすい構造に
例: 売上が多い順、etc. (もし順番が難しい場合は、避けたいが最悪あいうえお順でも可能)
•前後で同じ軸取り(テーブルの軸を変えないで表現、等)
•ナンバリングを通じて前後で指しているものを表示、等
•1,000,000のように桁が多い場合は100万等で整理 ※他の数字との見合いではあるが
•1000000のような桁が多い数字を表記する場合は、必ず1,000単位で “,”を入れる
パッケージとして必要な分析し終えたら、最後のチェックに移ります。下記に、自分で見直しする際のチェックポイントを記載しました。実際にパッケージを見直す際に、参照してみてください。
•メッセージが明確・完結・具体的
•出所・注釈がある
•タイトルがある
•単位が明確にある
•ユニバースが定義されている (アンケート)
•n数が記載されている (アンケート)
•質問文が記載されている (アンケート)
•無駄な色を使っていない (3色くらいまでが限界)
•強調色の黄色・赤を連発していない
•フォントが12pt.以上
•変なフォントが混ざっていない
•具体でない形容詞がない (単に「大きい」等)
•具体的でない副詞がない (「非常に」等)
•ブレットが5つ以上乱立している箇所がない
•誤字脱字がない
•改行・スペースミスがない
•やたらと長い文章がない(基本1行以内)
全体構成からボディの表現に至るまで、考え抜かれたスライドでも、小さなミスは起こりうります。スライドの発表や提出をする前に、必ず見直しをするように意識しましょう。