アンケートでは回答者による矛盾した回答によってデータに偏りが出てしまい、不正確な結果になっている場合が多く見られます。こうしたエラーを除去する方法を今回はお伝えします。
アンケートでは回答者による矛盾した回答によってデータに偏りが出てしまい、不正確な結果になっている場合が多く見られます。こうしたエラーを除去する方法を今回はお伝えします。
「目的をお聞かせください」など自由に回答を記入する質問に対して「ない」「わからない」といった回答はよく見られますし、稀に「Jばkいhが」といった意味不明な回答が返ってくる場合があります。多くの場合こういう回答者はポイントや報酬獲得目的でスピードをあげて回答する「スピーダー」であり、彼らの回答は不正確である可能性があります。
回答矛盾を防ぐ方法として対となる質問の回答の検証が考えらえます。複数の質問で類似した内容を聞き、整合性を見ることで一定の不正回答を防ぐことが可能となるため、質問の設定段階でこうした質問を入れておくことも考慮するとよいでしょう。
例えば1日の労働時間として24時間と回答するケースが見られますが、現実的に不眠不休で働くことは考えにくいと思われます。こうした明らかに異常な数値を「外れ値」と呼び平均を大きく上げて実態と乖離させてしまうリスクを持っています。必ずこうした外れ値を見つけ出して分析する際には除外して分析すると良いでしょう。
アンケートプラットフォームによっては回答開始時刻と終了時刻を確認することができます。平均的な回答時間を大幅に下回る場合には「スピーダー」である可能性があるので一度回答内容を確認するべきです。
再三スピーダーをあぶり出す方法を記述していますが、全て直線的に「1」を回答するストレートライナーであったり交互に「1」と「5」を交互に選択している消費者の可能性があります。回答にパターンが見られる場合には一度彼らの回答に矛盾がないか確認しましょう。可能であれば数値データをグラフィックとして視覚的に確認することで見つけることが容易になります。