マーケティングにおけるペルソナ分析とは? ペルソナの意味・作り方や設定のコツも解説

作成日:
2024-06-10
更新日:
2024-06-10

ペルソナとは、商品やサービスを利用し得る架空の顧客像のことで、近年流行しているマーケティング戦略の1つです。大雑把に層で絞り込むターゲットとは異なり、ペルソナでは一人の顧客増を基本属性から行動パターンまで詳細に設定し、商品開発の軸とします。今回は、ペルソナを作るべきシーンやその作り方、目的や注意点などを紹介します。ペルソナのアウトプット例や、フォーマットも公開していますので、ぜひ参考にしてください。

マーケティングリサーチにおけるペルソナ分析とは?

ペルソナの意味: そもそもペルソナとは?

ペルソナとは、商品やサービスを利用し得る架空の顧客像のことで、顧客像の作成に当たって、詳細な性質を設定していく必要があります。ペルソナを設定する際に決定すべき要素として例えば以下のものがあげられます。

  • 名前
  • 年齢
  • 性別
  • 居住地
  • 学歴
  • 職業/仕事内容
  • 勤務年数
  • 役職
  • 家族構成
  • ライフスタイル/趣味に関する情報
  • 商品・サービスへの考え方/態度に関する情報

ただし、盛り込むべき情報はケースバイケースなので、柔軟な対応が必要です。

ペルソナ分析とは?

ペルソナ分析とは、顧客の視点から商品・サービスの開発・改良・販促などにアプローチするため、ペルソナを詳細に設定していくマーケティング手法です。ペルソナの設定の際には、既存顧客などに対してインタビューを実施したり、アンケートを行うことによってその動向を把握し、それをもとにユーザー像を決めていきます。

ペルソナ分析の目的

  1. ユーザー目線の商品開発

ユーザーに受け入れられる商品を作るためには、制作者が作りたいものを作るのではなく、あくまでユーザーファーストを徹底する必要があります。一人の特定のペルソナを決めておくと、制作者の好みや主観を排除し、ユーザー目線に立った意思決定を行うことができます。

  1. ユーザーのニーズ理解

細かい情報まで設定したペルソナがあれば、そのペルソナの具体的な生活シーンに沿ってニーズを導き出すことができます。そのようにし導き出したニーズはストーリー性があり、ユーザーの共感を生みやすい商品開発に繋がります。

  1. 迅速な意思決定

ターゲット設定が曖昧だと、認識のズレが生じてしまい、新しいアイデアが正しいのか間違っているのかいちいち議論しなければなりません。しかし、プロジェクトメンバーの間でペルソナを共有すれば、それが判断の軸となってくれるため、方向性のぶれを防ぎ、スムーズに意思決定を進めることができます。

ペルソナ分析のメリット

ペルソナ/ペルソナ分析は、新しいサービス・商品を開発する時や、既存サービスを改善したいときなど、どのような場面でも有効なマーケティング戦略になります。企画立案の段階で、明確な顧客像を設定することで、マーケティングのストーリーを描くことができます。

ペルソナとターゲットの違い

ペルソナとターゲットの違いとしては、どの程度まで詳細に対象を設定するかがあげられます。ターゲットは大雑把に対象層を絞り込むのに対して、ペルソナでは一人の人物としてライフスタイルや価値観といったより踏み込んだ性質までも設定します。

ペルソナとターゲットの違い
ペルソナとターゲットの違い

ペルソナ分析の方法 : ペルソナの作り方と設定事例

ペルソナの作り方・設定事例

1. アンケートやインタビュー調査による情報収集

まず、ターゲットにしたい顧客セグメントを検討した上で、そのセグメントに該当する人を選出して、インタビューを行います。インタビューでは、商品の開発に必要と考えられる情報を聴き出しましょう。ユーザーが普段の生活で抱えている悩みや、ユーザー自身も気付いていないニーズなどを明確にします。

2. 情報を整理しペルソナを分類

インタビュー結果を整理し、グルーピング・カテゴライズしていくと、ユーザーの生活やニーズにおける傾向を把握できます。例えば、ライフステージごとに分類したり、2つの判断軸を設定しペルソナを4つに分類したりすることが有効です。その上で、新しい商品やサービスのターゲットとなるペルソナ像を絞り込みましょう。

3. ペルソナの組み立て

収集した情報をもとに、ペルソナを細部まで設定します。年齢や性別、家族構成、住まい、職業といった基本的な事項から、性格や趣味、ライフスタイルなど、詳細に設定しましょう。

ペルソナ作成の際の注意点

合理的な根拠を持って

ペルソナ設定ではユーザー像を極端に絞り込むため、合理的な根拠なしに推論や仮定で設定すると精度が落ち、ニーズを見誤ってしまいます。アンケートやインタビューを通して収集した情報を元に、合理的な根拠を持って設定するようにしましょう。

目的を明確に

ペルソナの設定は近年マーケティング手法として非常に流行していますが、その目的をはっきりと理解せずなんとなく行っているというパターンも散見されます。開発における判断軸や共通言語を作るなど、明確な目的を持ってペルソナを作ることで、マーケティング戦略として有効なペルソナを設定できます。

メンバー内での共有を徹底

商品開発に携わる全ての関係者がペルソナを把握した状態が望ましいと言えます。それぞれのメンバーの業務により、ユーザー像のイメージにも違いがあるために、偏りがなく、だれもが納得のいくペルソナを設定するためにはより多くの人が議論に参加する必要があります。全体でペルソナ像を吟味する過程で、認識の共有を謀りましょう。

まとめ

一人のペルソナを軸に戦略を練ることで、その背後にいる無数の見込み客をターゲットにすることができます。また、プロジェクトメンバーの間でペルソナを共有することで、認識を一致させ、より効率的なマーケティングが可能になります。ペルソナ調査のフォーマットも公開しておりますので、ご希望の方はお気軽にご連絡ください。

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