エスノグラフィックリサーチの概要と実施時の注意点

エスノグラフィックリサーチとは

エスノグラフィックリサーチは民族学・文化人類学者が用いる手法で、フィールドワークを通じて異民族の文化の行動様式を分析し、理解するというアプローチです。
近年では世の中の情報量や商品・サービス量は急激に増えており、消費者自身で自らの行動を説明することが難しくなってきています。このような背景から、生活者の潜在意識から生じる無意識的な行動を観察することで、潜在的なニーズを探索して仮説を立案する際にこの手法が用いられることが多くなっています。

エスノグラフィックリサーチの活用場面

対象者と商品・サービスの関係性や商品・サービスの使われる文脈から意味のある示唆を導出するために利用されます。

顕在化していなかったニーズや価値観の発見

ターゲットユーザーの生活を観察することによって、生活者自身が気づいていないニーズや彼らの大切にしている価値観を知ることができ、それらをもとに新商品・新規サービス創出を図ることができます。

既存商品の価値の見直し

既存製品やサービスがユーザーの生活において実際にはどのように使われているか、対象ユーザー独自の使い方の工夫を観察することによって、商品の改善点やユーザーにとっての価値を発見することができます。

エスノグラフィックリサーチ実施時の注意点

消費者がユニークな使い方をしていないか観察

ユーザーは、自分のニーズを完璧に満たす商品が存在していない場合は、自分で工夫することでニーズを満たそうとする傾向が見られます。その工夫をベースに既存商品の改善や新商品の開発に役立てることができます。

行動・表現・環境に現れるニーズの把握

ユーザーが特に不満を感じていないと発言していたとしても、何気ない行動・表現・環境には商品開発のヒントが隠されています。ユーザー自身が解決できないと諦めているような課題であっても、実は既存商品の利用もしくは新商品開発によって解決できる可能性があります。

適切な対象者の選定

平均的なユーザーだけではなく、エクストリームなユーザーも加えて観察することが重要です。

ありのままの姿でいられる環境でリサーチ

普段の生活シーンを観察することが目的であるため、できるだけその人が普段過ごしている環境で調査を実施することが重要となります。そのような環境で調査を実施したくないと対象者が申し出る場合には、その人が普段過ごしている街のカフェなどの限りなく慣れている環境や普段やっていることが思い出しやすい環境でインタビューすることが望ましいです。

エスノグラフィックリサーチ の実施をご検討であれば、まずはお気軽にご相談ください。
漠然と検討している段階の方からのお問い合わせも歓迎です

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実施企業数

40
社以上

調査実績

225
件以上

Intv.実績

2,120
人以上

掲載パネル数

1,900
万人以上

主なリサーチャーのご紹介

加藤 直樹 | Naoki Kato
東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ (東京) に入社し、コンサルタントとして活躍。2019年に株式会社 Quest に Join。認知度調査や市場規模調査等のマーケティングリサーチに強み。
近藤 恭平 | Kyohei Kondo
北海道大学工学部卒業後、エニグモ、リクルートを経て、スタートアップを共同創業。同社退職後は BCGデジタルベンチャーズを経て、株式会社 Quest に Join。事業オーナー目線でのカスタマー・エキスパートリサーチに強み。

エスノグラフィックリサーチ の実施等に関するご相談はこちら

漠然と検討されている段階の方から、明日調査を開始したい方まで、幅広く対応いたしますので、まずはご相談ください。以下フォームに記載可能な範囲でご記入いただけましたら、内容確認後に担当より遅くとも2営業日以内にご連絡いたします。

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