フォーカスグループインタビュー(FGI) とは? 調査方法やグループインタビューとの違いを解説

フォーカスグループインタビュー(FGI)とは

フォーカスグループインタビュー(FGI)とは、ある目的の情報を収集するために、モデレーターが共通した属性を有する対象者グループに対して調査テーマについて質問し、自由に発言をしてもらう形式のインタビューを指します。実施の際には、最低2グループ以上にFGIを行うことが望ましいとされています。
対象者を複数の「異なる属性のグループ」に分けてインタビューすることによって、それぞれの属性の違いによる実態・意識・評価の違いを見たい場合は、FGIが効果的です。

フォーカスグループインタビューのメリット

  1. 顧客の反応を素早く確認できること
  2. DIよりも短時間で多くの情報を収集できること

が挙げられます。

フォーカスグループインタビューのデメリット

  1. 対象者のインサイトを深く掘り下げにくいこと
  2. 費用が多くかかること
  3. モデレーターのバイアスがかかりやすいこと
  4. 機能しない対象者が現れる可能性があること

が挙げられます

フォーカスグループインタビューの活用場面

クイックに多くの意見を拾いたいとき/異なる意見に対する各人の反応を見たいときに利用されることが多いです。ある仮説を幅広い観点から検証したり、仮説を発散ベースで精緻化する際にFGIを利用します。

フォーカスグループインタビューを実施する時の注意点

適正な人数の設定

FGIを行う際にはグループの人数を適切に設定することが重要です。人数を少なくしすぎると多くの声を拾えなかったり、議論が発散しにくかったりする一方で、人数を多く設定しすぎるとコストがかかりすぎたり、ファシリテーションがしにくくなったり、対象者1人あたりの声が薄まってしまったりします。海外の研究によると6~12人のグループを設定することを推奨するものも存在しますが、日本の文化的要因を鑑みるとグループの構成人数を多くしすぎると発言しない人もでてくるため、3-6人程度に設定することが一般的です。

グループ内の共通性を明確化

一つのグループ内で生活スタイルや価値観が明らかに異なる人が混在していると、グループとしてのまとまった属性との因果関係が見出せず分析がしにくくなります。また、参加する対象者にとっても、お互いに共通点がある方がお互いの親和性が高まり率直な発言がしやすくなります。

グループ間の属性の違いを明確化

属性の違いが明確でない/重複している場合、グループ間の比較分析を試みても、似たような傾向になりがちです。

話しやすいテーマ・話題の設定

病気、容姿、辛い/苦い体験、家庭の経済状況など、人前では話しにくいテーマの場合、複数の参加者がいるグループインタビューには適さないケースが多いです。

フォーカスグループインタビューのフォーカスとは

フォーカスグループインタビューの”フォーカス”とは”フォーカスグループ”(focus group)という単語を表しています。区切りとしては「フォーカス・グループ・インタビュー」ではなく、「フォーカスグループ・インタビュー」となります。

フォーカスグループとは、人口統計学的(性・年代や世帯構成など)に類似した属性の人々が集まった集団のことを指します。この概念は大事世界大戦中の1940年代に、ラジオで放送されるドラマがプロパガンダとしてどれくらい有効かを示す市場調査の研究論文で初めて用いられました。この論文は分けられた各グループがラジオにどのように反応するかを調査したものであり、各参加者のより定性的・主観的な反応を知るための方法としてフォーカスグループインタビューが開発されました。

のちにアメリカの心理学者であり、マーケティングエキスパートであるアーネスト・ディヒター氏(Ernest Dichter)が「focus group」という造語を作りました。ディヒターは人々が特定の行動をとる理由を説明するのに役立つ、無意識に抱く信念や態度を理解するために、ターゲットとなる人々の典型的なメンバーで構成された小グループを集め、彼らにインタビューを行い、製品やブランドに対する願望や性質を明らかにしようとしました。彼はこのグループをフォーカス・グループと読んだのです。

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加藤 直樹 | Naoki Kato
加藤 直樹 | Naoki Kato
東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ (東京) に入社し、コンサルタントとして活躍。2019年に株式会社 Quest に Join。認知度調査や市場規模調査等のマーケティングリサーチに強み。
近藤 恭平 | Kyohei Kondo
近藤 恭平 | Kyohei Kondo
北海道大学工学部卒業後、エニグモ、リクルートを経て、スタートアップを共同創業。同社退職後は BCGデジタルベンチャーズを経て、株式会社 Quest に Join。事業オーナー目線でのカスタマー・エキスパートリサーチに強み。

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