ユーザーワークショップとは?
ユーザーワークショップとは、ユーザーとともに既存事業の改善案や新規事業案などを共創することを目的としたワークショップです。ユーザーと自社担当者、ユーザー同士のグループワークを通じて、自社のみでは発想することが難しい革新的なユーザー起点のアイデアを創出することができます。また、ユーザーワークショップにおいてはエクストリームユーザーをチームメンバーに組み込むことにより、商品・サービスに対する世間の常識や固定観念からは見つけることができないニーズを発見することができるため、エクストリームユーザーをスクリーニングしておくことが大切となります。
ユーザーワークショップの活用場面
ユーザー起点での発想を取り入れ、商品・サービス仮説立案や検証を行う際に用いられます。
ユーザーの商品・サービスの利用シーン・文脈を詳しく知ることができるため、それらを用いて商品・サービスの仮説を立てることができます。また、実際のユーザーの反応や意見を受け、商品やサービスがユーザーニーズを充足するのかを検証することができます。
ユーザーワークショップ実施時の注意点
- 目的意識の共有を実施
担当者とユーザーのそもそもの目的意識に乖離があることが多いため、ユーザーに対してはワークショップの目的や背景を事前にきちんと共有する必要があります。ユーザーが「自分ごと」としてワークショップに参加するか否かによって、アウトプットの質は大きく変化します。
- 心理的安全性の担保
ワークショップにおいてファシリテーターや特定のメンバーが議論をリードし過ぎてしまうと、参加者(特にユーザー)は一般的な意見しか話さなくなってしまうケースがある。そのような状態を避けるために、何を話しても大丈夫だという心理的安全性を担保するためのアイスブレイクやファシリテーションを心がける必要があります。
- 発散だけではなく収束も意識
ファシリテーションにおいては、ただアイデアを発散して終わらせてしまうのではなく、きちんと評価・絞り込みまで行うように注意しましょう。
- 簡単なアクティビティでアイスブレイク
ユーザーワークショップは流れが重要であり、まず最初に場がしらけない程度に簡単な全員参加型のアクティビティを行うことが大切です。
アクティビティ設計のポイントとして、参加者が恥をかいて自尊心を傷つけることのないよう、①正解がない、②各参加者の貢献が見えやすい、③難易度が低いという点に留意しましょう。ワークショップの設計上、発想が膨らむような創造的なアイスブレイクを設計できると尚良いです。
アクティビティを通じてアイスブレイクができたら、①正解が一定の方向性で存在する、②各参加者の貢献度がばらつく、③難易度が高い、アクティビティへと移行するようにしましょう。