セミエキスパートアンケートとは?
セミエキスパートアンケートとは、特定分野の有識者に対してアンケート調査を行う手法である。
業界知識が豊富で高い職能を有しているセミエキスパートに対し、素早く見解を収集することができる。
セミエキスパートアンケートの活用場面
業界内のニーズやペインポイントの把握、業界のシナリオプランニング、エキスパートが利用している製品の評価の際に用いられる。
- 新規事業開発における機会領域探索
自社が保有している技術がどの領域に対してニーズがあるかを調査したり、業界特有のペインポイントを複数のレイヤーへのアンケート調査を通じて把握したりすることで、仮説立案のフェーズで生かすことができる。
- シナリオプランニング
特定業界の動向に対する意見をセミエキスパートから集めることによって、今後の全社・事業戦略や投資戦略の立案に役立てることができる。
- 製品に対するユーザー評価
エキスパート向け製品を利用しているユーザーから製品の利用体験や感想等を把握することで、競合調査や自社商品の改善に生かすことができる。
セミエキスパートアンケート実施時の注意点
- 対象者の出現率をベースにパネルを選定
セミエキスパートアンケートにおいては、対象者の出現率を考慮してパネルを選定する方が望ましい。エキスパートに近い人材であっても消費者パネルに登録されているケースは多く、出現率が高そうな対象者を設定している場合には消費者パネルを通じてリクルーティングした方がコストはかからず、一般的な意見を収集することができる。一方で、出現率が低そうな対象者に対しては、専門家パネル(エキスパートネットワーク)を通じてリクルーティングした方法が確実性が高く、推奨される。