新型コロナウイルス流行における美容消費行動の変化

2021-10-21

市場調査会社の株式会社Questは、新型コロナウイルスが美容出費に与えた影響に関する情報を提供するため、2021年5月27日(木)から5月28日(金)にかけて全国の18歳から40代の女性485名へwebアンケートを実施し、「新型コロナウイルス流行における美容消費行動の変化」に関する調査レポートを発表しました。調査の結果、美容費全体の増減比率に大きな差は見られなかった一方で、重視される品目が大きく変化したことがわかりました。具体的には、「美容費が増えた」と回答した人のうち、82%がスキンケアを挙げ、「減った」の回答者のうち70%がメイクアップ、61%が美容院を品目として回答しました。したがって、コロナの影響が尾を引く2-3年はスキンケア需要が高まると示唆されます。

交際費、娯楽費、被服費は「増加/減少」の割合はそれぞれ5%/53%、18%/32%、5%/33%でした。外出との関連性の高さがこれら品目の共通点であると言えます。自粛要請により、他者と対面で接する機会を控えたことが背景として読み取れます。年代別に読み取ると、特に20代以下は交際費が5割、30・40代は被服費が3割それぞれ減少したと回答しました。20代以下は、コロナ前の支出全体に対する交際費の割合が他世代に比較して大きかったと考えられます。美容費については、対象者の18%が増加、21%が減少と回答し、有意な差は見られませんでした。

30代、40代の約7割はコロナ後も週2~3回以上化粧品を使用していると回答しました。一方で、20代以下は6割未満であり、30・40代よりもコロナ前後での減少率が大きい結果となりました。20代以下は大学の授業がリモートになり、極端に外出機会が減少した一方で、30代、40代は日用品の買い物や出勤により、一定頻度外出機会があるのではないかと考えられます。

「美容費が増えた」と回答した人のうち、82%がスキンケアを挙げました。世代別では、20代以下・30代は88%、40代は66%でした。化粧機会の減少による基礎化粧品への意識向上や、マスク着用によるスキンケア強化が示唆されます。対して、「美容費が減った」回答者のうち、70%がメイクアップ、61%が美容院を品目として回答しました。感染リスクによる外出回避、マスク利用で顔が覆われることによるポイントメイクの使用頻度低下が背景として考えられます。こだわる美容支出のうち、コロナ前後でスキンケアは12%上昇、メイクアップは13%減少しており、上記を裏付ける要素と捉えることができます。

調査概要

調査目的
新型コロナウイルスが美容に対する出費に与えた影響に関する情報を提供するため
調査方法
webアンケート
集計方法
ウェイトバック集計
調査実施機関
株式会社Quest
調査対象
全国の18歳から40代の女性485名
回答回収期間
2021年5月27日(木)から5月28日(金)
サンプル数
485

調査項目

  • コロナによる消費行動の変化
  • 美容費に関わる消費行動の変化
  • 美容費に関わる消費意識の変化

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本調査の担当者

伊藤 栞 | Shiori Ito

慶應義塾大学法学部政治学科、パリ政治学院出身。趣味・興味はトレーニング、旅行、美味しいものを食べること、アート鑑賞。

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