「妊娠・育児関連アプリのイメージ・利用状況」

2021-07-19

市場調査会社の株式会社Questは、妊娠・育児に関するアプリ事業を展開する企業・地方自治体の今後の経営に資する情報を提供するため、2021年6月7日(月)に全国の20~49歳の女性約2,931名へWebアンケートを実施し、「妊娠・育児関連アプリの利用状況」に関する調査レポートを発表しました。2011年以降に出産を経験した方を対象に「次のうち利用したことのあるアプリを選択してください」という質問を行ったところ、調査対象20アプリ中『トツキトオカ』が100万人超で最多の利用者数を記録しました。利用率も11%と調査対象20アプリ中唯一の二桁台を記録しました。また、『トツキトオカ』を含む利用者数上位3アプリはいずれも、「家族・友人・知人等からの口コミ」が最大の認知媒体でした。また、最大の認知媒体が「家族・友人・知人等からの口コミ」であるアプリは、認知から利用までの減少割合も低いという結果でした。こういった結果から、周囲の人物からの口コミは利用に影響を与えている可能性が示唆されます。

目次
  1. 『トツキトオカ』が100万人超で利用者数最多、認知からの減少割合も最も低い
  2. 自治体で電子母子手帳が導入されていても、利用しない方が半数近く
  3. 「家族・友人・知人等からの口コミ」は他媒体からの認知よりも強い利用動機に繋がっている可能性
  4. 妊娠・育児関連アプリは、機能面よりも「親しみやすい」、「信頼できる」といった情緒的なイメージが重視される傾向

1. 『トツキトオカ』が100万人超で利用者数最多、認知からの減少割合も最も低い

2011年以降に出産を経験した方に対して、「次のうち聞いたことがある/知っている妊娠・子育てアプリをすべて選択してください」という質問を行ったところ、認知者数では、『ママリ』が調査対象20アプリ中最多の242万人でした。同様の形式で利用に関する質問も行ったところ、『トツキトオカ』は利用者数126万人・1か月以上の継続利用者数111万人と両項目で最多という結果になりました。『ママリ』は認知者数では、最多であるものの利用者数で100万人超の『トツキトオカ』を下回るという結果となりました。上記の調査結果から、妊娠・育児関連のアプリは認知者数から利用者数の減少割合を最低でも『トツキトオカ』並みの水準まで下げられる可能性があると言えそうです。

2. 自治体で電子母子手帳が導入されていても、利用しない方が半数近く

また、電子母子手帳(母子モ・母子健康手帳アプリを含む)の利用に関する質問も行ったところ、自身の居住地域内で電子母子手帳が導入されていることを認識していても、ほとんどの調査年度で半数近くの方は利用していないという結果でした。加えて、電子母子手帳利用者に対して、利用期間に関する質問を行ったところ、57%の方が1か月未満の利用に留まり、そのうち22%の方がダウンロードのみであるという結果となりました。上記の結果から、電子母子手帳の利用率に加えて、継続利用率に関しても伸びしろがあると言えそうです。

3. 「家族・友人・知人等からの口コミ」は他媒体からの認知よりも強い利用動機に繋がっている可能性

加えて、妊娠・出産関連アプリの認知媒体についても伺いました。その結果、調査対象20アプリ中13アプリで、「パソコン・スマホの広告」からの認知が最大の割合でした。一方で、利用者数が上位3アプリはいずれも、「家族・友人・知人等からの口コミ」が最大の認知媒体という結果でした。また、最大の認知媒体が「家族・友人・知人等からの口コミ」であるアプリは、認知者数から利用者数に至るまでの減少割合が調査対象全体の平均よりも低いという傾向が見られました。上記の結果から、周囲の人物からの口コミは、他媒体からの認知よりも強い利用動機に繋がっている可能性が示唆されます。

4. 妊娠・育児関連アプリは、機能面よりも「親しみやすい」、「信頼できる」といった情緒的なイメージが重視される傾向

また、上記の回答者に対して、調査対象アプリそれぞれにどういったイメージを保有しているかについても加えて質問を行ったところ、全調査対象アプリの8割で「親しみやすい」という回答が最大の割合で、その他のアプリでは「信頼できる」が最大の割合でした。上記の結果から、妊娠・育児関連アプリに対しては、機能面以上に情緒的なイメージを重視している傾向があると言えそうです。

調査概要

調査目的
妊娠・育児に関するアプリ事業を展開する企業・地方自治体の今後の経営に資する情報を提供する
調査方法
Webアンケート
集計方法
ウェイトバック集計
調査実施機関
株式会社Quest
調査対象
全国の20~49歳の女性
回答回収期間
2021年6月7日(月)
サンプル数
2,931ss

調査項目

  • 属性設問
  • 電子母子手帳利用状況
  • 妊娠・育児関連アプリ認知度
  • 妊娠・育児アプリ別認知媒体
  • 妊娠・育児関連アプリイメージ

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本調査の担当者

外山 巧 | Toyama Takumi

早稲田大学人間科学部。人材・不動産業界での勤務経験がある。趣味は、水泳・登山・読書。

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