「音声コンテンツ・SNS サービスの利用状況」(2021)

2021-06-16

市場調査会社の株式会社Questは、日本におけるClubhouseの利用が急速に増えたように、近年広がりを見せる音声サービスの利用状況に関する情報を提供するため、2021年5月20日(木)から21日(金)にかけて全国の14歳以上の男女5,066名へWebアンケートを実施し、「音声コンテンツ・SNSサービスの利用状況」に関する調査レポートを発表しました。 調査の結果、音声サービスの1日当たりの利用時間は10代で最も多くなり30分、次いで20代が21分、30代以降は一定して15分前後となっていることが明らかとなりました。また、40代以降の世代は電話の代替サービスや、ラジオを聴くための音声サービスを利用しているのに対し、30代以前の世代では音楽・音声配信サービス、ながら通話サービスといったアプリが多く使われていました。音声サービスの市場は主に10~20代によって形成されており、ニーズとしても音楽やラジオといった従来からある音声配信サービスだけでなく、「スマホならでは・withコロナならでは」の利用の広がりが示唆されます。

1.  音声サービスの利用時間は10代の30分が最も多くなり、可処分時間に占める割合も最大で、14%の時間を音声サービスに費やしている

音声コンテンツサービスを利用すると回答した10代は44%、音声SNSは10%となり、利用者の平均時間はそれぞれ57分、50分でした。その他の年代の音声サービスの利用時間は、20代が次点で多く21分、30代以降は15分前後で一定となりました。また、音声コンテンツの方が音声SNSよりも利用時間が多く、音声コンテンツサービスが15分前後の利用時間に対し、音声SNSは1-3分程度でした。

1. 40代以降の世代ではインターネットラジオサービスが最も使われるのに対し、10-20代の若年層では、音楽・音声配信といった新しいサービスが受容される傾向

最も利用率が高かったサービスはインターネットラジオのRadikoで28,2%、時点で音楽配信サービスのSpotifyが21.4%でした。40代以降の層では10-20代よりも、インターネットラジオ、ポッドキャストの利用が多い傾向がグラフ下の表から明らかになっています。10-20代では音楽配信サービスの利用が30代以降の層よりも10ptほど高く、30%前後の利用率。また、Voicyやstand.fmといった音声コンテンツ配信サービスの利用が30代以降の層と比べ多い傾向にありました。

3. 50代以降の世代ではLINE、Skypeといった電話の代替機能で従来からあるサービスがよく使われるのに対し、10-20代の若年層はながら通話や、ゲーム中の通話サービスをよく使う傾向

最も利用率が高かったサービスはLINEの66.4%で、次点でゲーマー向けボイスチャットサービスのDiscordが22.4%でした。LINEやSkype等の開始時期が早いサービスは50-60代の利用が最も多くなる傾向がグラフ下の表から見て取れます。ゲーム用ボイスチャットのパラレルや、作業向け通話アプリのmocriといった場面特化型の音声SNSは10代が10%前後の利用率である一方、40代以降は0%に近い利用率でした。日本で急速な盛り上がりを見せたClubhouseに関しては10代の利用は0%となった一方で、30代で最も多く7.3%、次点は60代で6.1%となりました。

4. 音声コンテンツと音声SNSは利用者の利用時間に差があり、音声SNSの利用者は音声コンテンツサービスよりも高いエンゲージメント

音声SNSサービス利用者は音声コンテンツ利用者よりも、最も多い利用時間が10分程度多くなる傾向にありました。従って、音声SNSの利用者はより長い時間サービスを使う傾向があり、音声SNSへのエンゲージメントが高いことが示唆されます。音声コンテンツサービスのSpotifyとAudibleの最も多い利用時間は30-39分、Voicyは10-19分となりました。音声SNSサービスのClubhouseの最も多い利用時間は40-49分であり、Discordでは90分以上利用すると答えた回答者は32%にまでのぼりました。

調査概要

調査目的
音声サービスの利用状況を調査することで、音声市場の既存の事業者、もしくは新規参入を検討している事業者に資する情報を提供する
調査方法
Webアンケート調査
集計方法
ウェイトバック集計
調査実施機関
株式会社Quest
調査対象
全国の14歳以上の男女
回答回収期間
2021年5月20日(木)から21日(金)
サンプル数
5,066サンプル

調査項目

  • 属性設問
  • 音声サービスの利用率・利用時間
  • 各音声サービスの利用方法・利用場面

「音声コンテンツ・SNS サービスの利用状況」(2021) の調査レポート本編のダウンロード

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本調査の担当者

八重樫 次郎 |Yaegashi Jiro

東京大学経済学部の計量経済学のゼミで stata や R を使った計量分析を体得。趣味はファッションと音楽鑑賞。

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株式会社 Quest は、本記事のようなインターネットを通じた生活者へのリサーチの設計から実施、レポーティングを強みとしてます。提携パネルを通じて 1,000万以上にアンケートを配信でき、人口構成に合わせた配信や、人口構成にあわせるウェイトバック集計も承ります。定量調査は、ローデータ納品まで最短即日、レポーティングも1週間以内での納品も可能です (要件によりますので詳細お伺いした上でスケジュールはお伝えします)
また、インタビュー・定性調査の実施も承ります。最短で「明日インタビューができる」サービスを提供しております。定量調査と合わせて実施することでより生活者のインサイトをより深く理解できます。定量調査・定性調査を検討している方は、少しでも興味がある方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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